【report】11月度兵庫オーガニックアクション協議会
11月30日の兵庫オーガニックアクション協議会の報告
今回は生産者、需要者、消費者と集まりそれぞれの課題を皆で共有しました。
生産者が特に悩んでいるのはやはり物流面の課題と生産方法についての課題。
年々、送料が上がり運送費にかけるコストが上がると、特に遠隔地への出荷の際の取引に影響が出てきます。また、大きさや重さによってはコストが合わなくなります。
実際に兵庫県内で配達をしている配送業者さんや集荷配送をしている卸・小売関係者さん、自社配送している生産者さんの情報を収集し、一つのテーブルに上げていく事で今後の課題解決の糸口が見つかるのではないかという結論に達しました。
勉強会では、丹波篠山たけし農産の宇佐美さんよりジョンマーティンさんの事例を参考に
「マーケットガーデナー」という欧米の有機農業スタイルを紹介していただきました。
個人レベルでCSAを中心とした販売体型の小規模高収益モデルや、大規模で流通へ大量に卸すスタイルなど日本と同様で多様な農業経営がありますが、
共通してトヨタの生産方式などを取り入れた効率的な生産行程管理を体系立てて取り組んでいる部分などを共有してもらいながら、生産効率の向上のヒントにできればと思います。
ちなみにその中の事例で、物流コストをかけないための方法として
自身の生産物に関しては事前予約制のファーマーズマーケットで消費者にピックアップしてもらうような取り組みを紹介いただきました。
また、その際に、取りに来れない人の商品はフードバンク(支援場所)へ寄付するなど、社会全体のエコシステムを意識している点などが勉強になりました。
話を聞いて思ったことは生産者・需要者だけでなく消費者も含めて、社会全体のエコシステムへの意識を持つことが重要なのではないかと思いました。
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